2017年12月14日 ガラスについて

網入りガラスのメリットとデメリットとは?ワイヤーガラスの強度と飛散防止効果について詳しく解説


 
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
 
本記事では、網入りガラスについて解説しています。
網入りガラスには防火性、飛散防止効果があり、大きく2種類があります。
網入りガラスの特徴やメリット、デメリットについて詳しく紹介します。
 
動画でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
 
 
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網入りガラスとは?製造加工時に金網やワイヤーを入れたガラス

 
網入りガラスとは製造時に金網を入れたガラス
 
網入りガラスとは、製造時に金網を入れたガラスです。
防火性、飛散防止効果があり、端的には「熱で割れても飛散しないガラス」と呼ばれます。
 
 

網入りガラスの種類について

 
種類は、国内メーカー品で菱形ワイヤークロスワイヤーの2種類があります。
 
防火ガラスとして、火災時に延焼の恐れのある部分、主に建物の開口部に使用されます。
 
また、透明の網入りガラスが磨きワイヤーと呼ばれるのは、製造時にガラス表面を磨くことで透明にしているためです。
その分、コストも透明の網入りガラスの方が高くなります。
 
 

菱形ワイヤーの型板(霞:かすみ)、磨き(クリア)

菱形ワイヤーの型板(霞:かすみ)、磨き(クリア)
 
 

クロスワイヤーの型板(霞:かすみ)、磨き(クリア)

クロスワイヤーの型板(霞:かすみ)、磨き(クリア)
 
 

50mmピッチで平行に金属が入った線入りガラス(霞:かすみ)、磨き(クリア)

50mmピッチで平行に金属が入った線入りガラス(霞:かすみ)、磨き(クリア)
 
線入りガラスは防煙垂れ壁によく使用されます。
しかし、一般的に防火ガラスとしては使用できません。
 

『防煙垂れ壁(ぼうえんたれかべ)』とは?


火災時に煙が天井をつたって拡大するのを防ぐために、天井からおよそ50㎝垂れ下がっている壁のことです。
延べ床面積が500㎡を超える特殊建造物は排煙設備が必要になります。
建物500㎡以内に防煙壁(不燃材で作られた壁)、もしくは防煙垂れ壁=天井より50㎝以内に突き出たもの)で区画しなければいけません。
この防煙垂れ壁も不燃材で、安全面で線入りガラスを使用されることが多いです。
 

 
 

網入りガラスの施工事例:網入りガラスのクロスワイヤーで機械用のぞき窓を入れられたお客様(愛知県豊橋市S社S様)


網入りガラスのクロスワイヤーで機械用のぞき窓を入れられたお客様(愛知県豊橋市S社S様)

 
 

輸入品の網入りガラス

 

 
弊社では、輸入の網入りガラスとして、「WIM-016:ワイヤードM01」も¥取り扱っています。
フランスのサンゴバン社製で、縦は約25mmピッチでまっすぐに網、横は約28mmピッチで波型の網が入っています。
 
 

輸入 線入りガラス「WIM-016:ワイヤードM01」

輸入 線入りガラス「WIM-016:ワイヤードM01」
 
ちなみにこちらの輸入網入りガラスも防火ガラスとして使用が可能です。
 
国土交通省に確認したところ…

建築基準法施工令第109条の2に定める技術的基準に適合する防火設備の構造方法は次に定めるものとする。
ニ 鉄及び網入りガラスで造られたもの
とあり、
例示仕様(国土交通大臣が定めた構造方法を用いてつくられたもの)に適合していることが防火性能を担保する証明

 
となるため、網入りガラスであれば防火ガラスとして使用できます。
 
 

網入りガラスのメリットとデメリット

網入りガラスのメリットとデメリット
 
ここからは、網入りガラスのメリットとデメリットを解説します。
 

網入りガラスのメリット


 
網入りガラスのメリットは、『防火性』『飛散防止性』に優れていることです。
火災時、火災や火の粉の侵入を防ぎ延焼を抑えます。
建築基準法に規定される延焼の恐れのある部分、開口部に使用されます。
 
『熱が割れても飛散しない』ことが特長のガラスです。
 
 

参考動画:網入りガラスの防火実験 2018年3月15日公開

網入りガラスはガスバーナーの熱に耐えるのか?【防火実験】
網入りガラスはガスバーナーの熱に耐えるのか?【防火実験】

 
 

網入りガラスのデメリット

 
網入りガラスのデメリット
 
網入りガラスのデメリットは、『熱割れが起きやすいこと』『強度が弱く防犯性能は無い』ことです。
 
 

網入りガラスは熱割れが起きやすい

 

  • 金網がガラスより温度が上昇しやすく、熱割れが起きやすい
  • 網入りガラスにフィルムを貼ることでガラスに熱が溜まり熱割れする可能性が高くなる
  • 断熱フィルムや黒い色のフィルムは特に割れやすくなる

 
 

網入りガラスの取り扱いで特に注意すべき点

 

  1. ストーブ、コンロなどにより、綱入・線入ガラスが局部的に加熱されるとヒビ割れが生じやすくなるので、網入りガラスからは離すようにして下さい
  2. 日光が強くあたり、厚いカーテン、ブラインド、家具などが室内側のガラスに密着しているとヒビ割れが生じやすくなるので注意して下さい

 
 

網入りガラスは強度が強いわけではなく、防犯性能は無い

網入りガラスは強度が強いわけではなく、防犯性能は無い
 
金網がガラスの中に入っているので、普通のガラスより強度があると思われがちです。
しかし、普通のガラスと同じか、それ以下の強度しかありません。
 
防犯用であれば、合わせガラスは強度が高く、おすすめです。
 
 

参考動画:網入りガラスの強度実験  2018年3月1日公開


網入りガラスに鉄球を落下させて強度を調べてみた

 
 

防犯ガラスのご希望の方には防犯合わせガラスセキュオがおすすめ!

防犯ガラスのご希望の方には防犯合わせガラスセキュオがおすすめ
 
防犯ガラスなら「セキュオ」をおすすめします。
防犯の用途で使用される場合は防犯合わせガラスでご検討下さい。
 
 
 

まとめ|動画でも詳しく解説しています!

 


 
 
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