鏡に全身を映す方法は?反射と虚像から計算する鏡の大きさと位置について解説
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社ではさまざまなガラス・ミラーを取り扱っています。
この記事では「全身が映る鏡の大きさと位置について」解説します。
動画でも詳しく解説していますので、本記事とあわせて参考にしてください。
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もくじ
鏡に全身が映る原理について
玄関の壁面やクローゼット等に貼る、全身が映る姿見ミラーについて、
鏡の大きさや貼る位置によって、実際にはどのように見えるのでしょうか。
ミラーのサイズや位置を決める際の目安を計測しました。
反射について
反射とは、光・電波などが物に当たってはねかえることを指します。
ちなみに鏡は100%光を反射はせず、1%以下のレベルで透過しています。
たとえば合わせ鏡でロウソクの光を映し続けると、光がどんどん弱くなります。
鏡の虚像について
虚像とは、平面鏡や凹レンズなどで、発散した光を逆向きにたどって見える物の像です。
つまり、鏡に映す「実体」と、鏡に映っている実際に存在しない「虚像」の反射によるバランスが重要です。
全身鏡の正確な上端の計算方法
それでは実際に、全身鏡の上端を計算してみましょう。
最長部(頭の位置)を鏡に映すとき
- 黒い点を始点とし、虚像の最頂部まで直線(緑)を結ぶ
- 直線(緑)と鏡の接点が焦点Oとなる
- 焦点Oまでの「距離と角度」と同じ「距離と角」で反射
=実体の最頂部がうつる証明とする
つまり、実体の最頂部までの距離(=身長)と、視点(目の高さ)の二等分点が鏡の焦点です。
焦点までの高さに鏡があれば、実体の最頂部が反射し、鏡に映ります。
上端の計算方法は、【(身長-目の高さ)÷2+目の高さ】となります。
全身鏡の正確な下端の計算方法
続いて、全身鏡の下端について計算してみましょう。
最下部(足元の位置)を鏡に映すとき
- 黒い点を始点とし、虚像の最下部まで直線(緑)を結ぶ
- 直線(緑)と鏡の接点が焦点Oとなる
- 焦点Oまでの「距離と角度」と同じ「距離と角」で反射
=実体の最下部がうつる証明とする
つまり床から視点(目の高さ)の二等分点が鏡の焦点です。
焦点までの高さに鏡があれば、実体の足元が反射し、鏡に映ります。
下端の計算方法は、【目の高さ÷2】です。
計算例:身長150~180cmまでの家族がいる場合の姿見ミラーサイズ
[例:180cmの身長の人が全身映る姿見鏡に必要なサイズ] ※目の高さを170cmとする
上端:(180cm-170cm)÷2 +170cm = 175cm
下端:170cm ÷2 = 85cm
[例:150cmの身長の人が全身映る姿見鏡に必要なサイズ] ※目の高さを140cmとする
上端:(150cm-140cm)÷2 +140cm = 145cm
下端:140cm ÷2 = 70cm
身長150~180cmまでの家族がいるご家庭の姿見ミラーとしては上端175cm、下端70cmが必要。
実際に必要な鏡のサイズは105cm、床から70cmの高さに設置する。
鏡までの距離を検証
鏡の反射原理から、「視点」と「映したいもの」までの距離が変化しない限りは、鏡までの距離が変化しても映っていたものが見えなくなることはありません。
鏡までの距離が遠くなることで映り方は変化するものの、全身が映っていた姿見は同じように全身を映すことができます。
参考サイトとページ
全身鏡とサイズと位置のまとめ
弊社では、一般的なご家庭で使用する姿見ミラーについて
鏡のサイズ:幅30cmX高さ120cm・鏡を貼る位置:下より60cmの高さ
であれば、「全身が映る姿見ミラーとしてご使用いただけます」とおすすめしています。
十分なゆとりをもって計算したサイズです。
ミラーのサイズや位置でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
全身が映る鏡の大きさと位置について動画で解説しています!
身長180㎝、160㎝目線で、ミラーから50㎝・100㎝・200㎝の距離からみたミラーの見え方を検証してみました。
玄関やクローゼット、居室での姿見ミラーを想定しています。
本記事とあわせて、ぜひ参考にしてください。