2016年8月18日 ガラスについて

ガラスの引手加工とは?ガラスを動かす時に指を引っ掛ける取っ手について解説

15.引手加工
 
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
 
本記事では「ガラスの引手加工について」について解説します。
動画でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
 

ガラスの引手加工とはどんなもの?

ガラスの引手加工とは引手加工部分のくぼみのこと
 
水槽や、コレクションケースのガラス引違い戸にあるこの窪みのことを引手加工と呼びます。
この引手加工をすることで、ガラスを引く時に動かしやすくなります。
また、穴をあけないことから強度も変わらず、密閉性も確保されます。
 
この加工は船底彫り(ふなぞこぼり)とも呼ばれています。
加工断面が円の端を切り取った形状で、船の底にも似ていることに由来します。
 
 

ガラスの引手加工の方法

ガラスの引手加工の方法
 
ガラスの引手加工は、次の手順でつくられます。
 
まず、専用の機械でゆっくりと時間をかけ、丁寧にガラスを掘り込みます。
ガラスの切断面にも、丁寧に糸面磨き(少し粗目)加工をします。
※厚み5mmの場合は全周糸面磨き(最も綺麗な加工)となります。
 

じか引きガラスの場合は欠け防止のため別加工を行う


じか引きガラスの場合、欠け防止のため、4隅の処理も角落とし加工を大きめに行います。
強化ガラスは4隅5mmRの加工となります。
引手として加工した部分のふちにも、細かなやすりで手切れ防止をします。
 
 

引手加工が可能なガラスの種類

引手加工は、厚みが3mm以上のガラスであれば可能です。
フロートガラスをはじめ、フロストガラスや鏡、チェッカーガラスでも加工できます。
また、引手加工した強化ガラスを製作することもできます。
 
 

ガラスの引手加工の詳細について

掘り込みの幅と高さ

ガラスの引手加工の掘り込みの幅と高さ
 
彫り込みの幅は12mmです。
 
ガラスの引手加工の5mm時の高さ 
 
高さは、厚み5mmの場合約45mmです。
 
ガラスの引手加工の3mm時の高さ
 
厚み3mmの場合は、約35mmで加工します。

 
 

ガラスの引手加工の掘り込み位置について

ガラスの引手加工の掘り込み位置 ガラスの引手加工の掘り込み位置の高さ
 
位置については指定がない場合、幅はガラスの端から約35mm中心に加工します。
高さはガラスの高さの中心に加工します。
 
加工する位置については、オーダーで指定することも可能です。
 
 

ガラスの引手加工のオーダーのポイントを解説!

ここからは、ガラスの引手加工をオーダーする際のポイントを解説します。
 

ガラスの幅と高さを明確に計測すること

 
引手加工は縦長になるため、ガラスの幅と高さが合わないと仕上がりに影響が出てしまいます。
オーダーの際は、ガラスの幅と高さを指定して下さい。
 

どちらか片方のみをオーダーする際は、引手加工の位置を確認する。

 
引き違いとして2枚1セットで使用します。
 
引手加工が高さ中心の場合、左右どちらに置いた場合でも変わりなく使用できます。
高さが中心でない場合、左右で引手の位置が変わりますので、ご確認のうえオーダーしてください。
 

ガラスサイズのご提案を行っています!

弊社では、開口寸法を教えていただければ、ガラスサイズを当方にてご提案いたします。
その他ご不明な点等ありましたら別途ご相談ください。
 

ガラスの引手加工について動画でも詳しく解説!

 


 
 
 

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