DIYでレール付きガラス引き戸を取り付ける方法!棚や開口部分や窓にハカマ付きガラス戸を施工する方法
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
本記事では、ハカマ付きガラス引戸のDIYについて解説します。
ハカマとは、ガラスの引き戸を取り付けるレールのことです。
- 各種コレクションケース
- 本棚
- オープン棚
- カウンターの開口部分
- 窓枠 など
上記のようなさまざまな用途があります。
こうした場所にガラス引き戸を取り付ける方法を紹介します。
動画でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
もくじ
ガラス引き戸を取り付ける準備
まず初めに開口部分の寸法を測ります。
ガラス引き戸を取り付ける場所の開口寸法を計測する
今回の開口寸法は幅:1830mm、高さが1229mmです。
採寸の際は、幅・高さはどちらも、端と中央部の3か所採寸して下さい。
今回は、下記の構成でガラス引き戸を取り付けます。
- ガラスはSGB-187:アブストラクト
- ガラスの厚みは5mm
- 線数は2線
- 取付方法は面打
- 下レールは山形レール
- 素材はアルミ
プランナンバーは、HAS2-MM005で進めます。
ハカマ付きガラス引き戸を作る時のポイント
こちらのガラス引き戸は家具用です。
人が出入りするような引戸としては使用ができませんのでご注意ください。
弊社宛に、開口寸法とご希望のセットプランをご連絡ください。
上下レール及ガラス、オプション等をセットでお届けいたします。
ガラス引き戸の取付方法
準備が終わったら、実際にガラス引き戸を取り付けていきます。
レール(ハカマ)を接着する
ガラスとレールが届いたら、まず上下レールを接着します。
レールには強力な両面テープを貼っています。
設置する場所に接着が難しい場合は、ビス止めして固定します。
ガラスをはめ込む
ガラスをレールにはめ込めば完了です。
ガラスを斜めにして、上レールに差し込みます。
次に、下レールに落とし込むようにして下さい。
ガラス引き戸をはめ込む際の注意点
通常は、左が奥で右が手前になります。
そのため、左側から先にはめ込んでください。
この時に枠が斜めになっていると、閉めた時に枠とガラスに隙間ができてしまいます。
レールの小口の蓋を外し、レールとガラスの間にゴムや木、PPバンド等を置いて建付けを調整して下さい。
ハカマ付きガラス引戸のお届けについて
ハカマ付ガラス引戸のセットは、ガラスにレールをセットした状態でお届けします。
セットはこのように専用のテープをガラスに巻いて固定します。
強く引っ張ると外れてしまいますのでご注意ください。
その他オプションで、戸当り金具なども販売しています。
詳しくは下記のガラス引き戸専門点サイトにてご確認ください。
ガラス引き戸の取り付けで注意するべき点まとめ
ここからは、ガラス引き戸の取り付けにあたって注意したいポイントを解説します。
取付部分の開口寸法について
厚み5mm用で使用できる開口寸法の目安は、最大幅2,000mm・高さ1,600mmまでとなります。
それより大きい場合は厚み6mm用、8mm用として下さい。
採寸の際は幅及び高さ共に、念のため端と中央部の3か所採寸して下さい。
ガラス引き戸のレールの種類・仕様について
線数は単線、2線、3線のレールがあります。通常2線で使用します。
取付方法は面打式と掘り込み式があります。
既存の開口寸法に取り付ける場合は面打ち式となりますが、引戸を取り付ける枠も同時に製作する場合であれば、枠を加工して掘り込み式にすることもできます。
下レールの形状は山形、ヨの字、直立、フラットタイプがあります。
山形レールとヨの字レールが一般的ですが、昔から関東では掘込のヨの字レールが多く、関西では面内の山形レールがよく使われていたそうです。
直立は最近開発されたもので、ハカマとレールが擦れない構造になっているので、音が静かです。
フラットレールは受付カウンター等に最適です。
③素材について
- アルミは、ハカマ付ガラス引戸では最も一般的で安価な素材です。
- バフシルバーのみ屋外や水廻りで使用可能です。
- ステンレスは、強度的にも強く耐久性にも優れています。
- 水廻りや屋外にも使用できます。
- 真鍮は、ゴールドに近く光沢もあり、耐久性にも優れています。
- 貴金属等、高級志向なショーケースに使用されます。
④ガラスの仕様について
ガラスは通常フロートガラスを使用しますが、
フロストガラスや厚み4mmのデザインガラス等をガラス引き戸にすることができます。
厚み4mmのデザインガラスの場合は、厚み5mm用のレールを使用して下さい。
また、オプションとして飛散防止フィルム貼りや強化ガラスで製作することも可能です。
⑤ガラスサイズについて
ガラスの幅サイズの決め方
ガラスを引き違いで使用する際中央に重なる部分ができます。
重なり幅は通常40mmとなりますが、自由に設定することもできます。
ガラスの幅サイズの計算方法としては以下をご参考にご計算ください。
ガラスの幅サイズの計算方法
(幅の開口寸法+重なり幅)÷2=ガラスの幅サイズ |
今回は開口寸法がW1,830mmなので重なり幅を40mmとすると「(1,830+40)÷2=935mm」となります。
ガラスの高さサイズの決め方
ガラスをはめ込む際、ガラスを上レールに差し込んで下レールに落とし込んで設置します。
高さサイズについては、ガラスを上レールに差し込んだ状態で下レールの上端にあたるサイズから、
クリアランスとして2mm~3mmマイナスして高さサイズを決めます。
ガラスの高さサイズの計算方法▼
開口寸法+上レールの厚み+下レールの厚み・高さ+ハカマの高さ・飲み込み等+クリアランス=ガラスの高さサイズ |
今回は開口寸法が1,229mmなので「1,229-1-6-24-3=1,195mm」となります。
プランの種類によってによって高さサイズの計算方法が違います。
ちなみに、今回はプラン№HAS2-MM005です。
このプランのそれぞれのレールのサイズは
- 上レールの厚み:1mm
- 下レールの高さ:6mm
- ハカマの飲み込み等:22mm+2mm
※コダマガラスでは開口寸法とご希望のセットプランを教えていただければ、
上下レール及ガラス、オプション等をセットでお届けいたします。
その他ご不明な点等ありましたら別途ご相談いただくかWEBサイトを参照ください