カラーボックスにガラス扉や蝶番を後付けする方法!ガラス蝶番の簡単取り付け手順を解説
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
今回は、ステン硝子蝶番シリーズの金物を使って、開口枠にガラス扉を設置する方法について解説します。
動画でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
もくじ
ステン蝶番シリーズとは?
ステン蝶番シリーズは、簡単にセットできる蝶番です。
小型タイプのショーケースや什器のガラス扉に使用されます。
ガラスを差し込んで裏板をネジで押さえて挟み込むだけなので、ガラスに穴加工などが必要ありません。
ステン蝶番を取り付けるために用意するもの
- プラスドライバー
- 錐(きり)
- マスキングテープ
- ノミ
- 充電ドライバー
ステン蝶番の取付方法
ここからは、ステン蝶番の取り付け手順について解説します。
ステン蝶番を取り付ける開口寸法を採寸する
ステン蝶番を扉に取り付ける部分の開口寸法を採寸します。
隙間(クリアランス)はミリ単位で正確に採寸してください。
採寸した開口寸法から-8mmする
幅と高さ共に-8mmします。
(写真の赤い部分のように上下と左右-4mmずつです)
厚み5mm ガラス扉の最大寸法はW幅寸法=600mm、H高さ寸法は1200mm
厚み6mm 高さ寸法は1500mmまで
扉として使用するガラス重量が約5kgまでのサイズで使用できます。
金具を選ぶ(ガラス扉の開閉方法を選ぶ)
蝶番は、ステンレス製のヘアーラインと鏡面、真鍮のゴールドの3色からお選びいただけます。
こちらの蝶番だけでは、扉のキャッチ機能がないので手を離すと自由に動くため、静止させる金具が必要になります。
マグネバンとプッシュラッチで開閉する場合
マグネバンとプッシュラッチで開閉する場合、押すと跳ね返ってガラス扉を開く構造になっています。
プッシュラッチ機能付きのマグネットキャッチを選んでください。
マグネットキャッチは戸当りを兼ねており、上下のどちらかに取り付け、ガラスにマグネバンを取り付けます。
マグネバンは挟み込むだけの構造なので、穴加工等は必要ありません。
鍵をつけて鍵で開け閉めする場合
鍵をつけて鍵で開け閉めする場合は、鍵のみを選んでください。
ガラス扉にカギを付ける場合、取っ手を付けることも可能です。
通常はカギで開閉し、鍵の受座が戸当りも兼ねています。
鍵をかけることで扉を閉めた状態で静止させることができます。
そのため、マグネバンやマグネットキャッチ等は必要ありません。
ガラスを選ぶ
厚み/5mm または 6mm
- フロートガラス
- 強化ガラス
- スモークガラス
- 高透過ガラス
- フロストガラス
- ※デザインガラス(小さいサイズのみ)
ガラスには安全対策として飛散防止フィルムを貼ることをおすすめします。
特に、頻繁に開け閉めする場合や上部の棚に使用する場合は必須です。
ガラス小口の加工方法を選ぶ
- 糸面磨き
- 四隅角落とし加工(丸く加工することもできます)
軸受の穴をあける
ステン硝子蝶番の金具を取り付けるために、上下に穴を開ける必要があります。
穴を開ける位置が重要です。
25mm(蝶番の中心)+5mm(金具から出る部分)+4mm(クリアランス)=34mm
あらかじめ3mm~5mmガラスが出る位置に軸心を設定すると、きれいに納まります。
枠の前面と金物の前面を合わせる場合、枠の前面から6mmの位置が軸心となります。
ただ、外側に出るより、少し内側に入っていた方が綺麗に仕上がります。
前面に合わせるとしても枠の前面から8mm程度にします。
軸心の位置を決めたらマスキングテープを貼りその上に穴芯をマーク穴をあけます。
穴はΦ8mmの錐で深さは最低でも8mm以上あけるようにして下さい。
穴をあけたら軸受を差し込みます。
ガラスを蝶番にセットする
下の蝶番からガラスを半分だけ差し込みます。
次に上の蝶番にガラスを差し込みます。
セットして、ドライバーで仮固定します。
ガラスと蝶番の建付けを調整する
枠のクリアランスを均等になるように調整し蝶番とガラスを固定します。
全体的にガラスを上に上げる場合は、蝶番の下にワッシャーを挟むか、ガラスの下にパッキン等を挟んで調整します。
金具にオプションを取り付ける
オプションはそれぞれ取り付け方が違いますので、一つずつ解説します。
マグネバンとプッシュラッチで開閉する場合
マグネバンとプッシュラッチで開閉する場合、マグネバンは挟み込むだけになります。
また、ガラス扉が足元にあるような場合は上に取り付けましょう。
扉が頭上にある場合は、下に取り付けた方が使い勝手が良くなります。
プッシュラッチは扉を閉めた状態で引っ付くようにします。
軸穴の位置のズレによって、微妙に位置が変わる可能性があります。
固定はガラス扉をセットしてから行いましょう。
ビス止めの位置について、奥行は枠からガラスまでの余白(クリアランス)+9mm(マグネバンの厚み)がプッシュラッチの先端に合う位置です。
左右は、マグネバンのセンターに合わせた位置になります。
棚を上から見た場合
プッシュラッチの位置を出したらビス止めする部分に印をして、下穴をあけてビス止めします。
鍵で開閉する場合
鍵で開閉する場合、鍵はまわして横に向けて開けるので、取り付ける際は向きに注意してください。
※カムが蝶番側に上がる向きに取り付けます。
カギには右吊元用と左吊元用があります。
注文する際には吊元を左右どちらにするのかあらかじめご検討下さい。
観音開きの場合は1セットずつとなります。
鍵を取り付ける位置は、端から23~30mmまでの間で設定することが多いです。
※今回は端から25mm入った位置をセンターに加工しています。
棚を上から見た場合
ビス止めの位置について、奥行は、枠からガラスまでの隙間(クリアランス)+9mmがカギの受座の先端に合う位置です。
左右は、カギの受座のセンターに合わせた位置になります。
受座の位置を出したらビス止めする部分に印をして下穴をあけてビス止めします。
ステン蝶番でガラス扉を取り付ける方法まとめ
弊社では、扉を取付する部分の開口寸法をお知らせ頂ければ、サイズに合わせたガラスと金具をセットでお届けいたします。
難しそうなガラス扉ですが、DIYの知識があれば簡単に取り付けできます。
ステン硝子蝶番はお店のショーケースにもよく使われるタイプで、見た目も高級感がありつくりもしっかりとしています。
今回はカラーボックスに取付しましたが、展示ケースはもちろん、住宅のニッチ部分等にも後付けできます。
最後にもう一度詳しく動画をご覧ください!