2019年6月6日 ガラスについて

【ガラスDIY】スライド丁番G230シリーズを使ってガラス扉を設置する方法

今回はコチラのスライド丁番を使って、開口枠にかぶせタイプのガラス扉を設置する方法についてご説明しようと思います。

まず用意する物はコチラ。プラスドライバー(充電ドライバー)が必要になります。

【2021年6月25日追記】G230は廃番となりました

スライド丁番G230シリーズは廃番となりました。

コダマガラスではガラス扉用スライド蝶番としてGM100シリーズをお勧めしています。

弊社で取り扱うスライド丁番についての詳細はこちらのページをご覧ください。

【外部リンク】オーダーガラス板専門店「スライド蝶番について」

1.開口寸法を図る

まず初めに扉を取り付ける部分の開口寸法を採寸します。

スライド丁番にはインセットタイプ(枠の内側に扉が納まる)と9mmかぶせ、19mmかぶせのタイプがあります。

かぶせタイプの場合開口寸法よりもガラスサイズの方が大きくなりそれぞれ9mmかぶせの場合は9mm、19mmかぶせの場合は19mm丁番側のサイズが大きくなります。

今回は9mmかぶせタイプを取り付けますが、この場合ガラス寸法について丁番側は開口寸法+9mmとなり、その他の上下及び戸先側については扉の納まりによってサイズを決める必要があります。

9mmかぶせの場合、特に問題がなければバランス的にも周囲+9mmで良いと思います。

お問い合わせの際は「開口寸法とインセットタイプか9mmもしくは19mmかぶせタイプ」かをご連絡ください。

インセットでガラスサイズの指定が無い場合、クリアランスは周囲3mmずつとしますが、かぶせタイプの場合は枠の厚み等によって納まらない場合があるためガラスサイズを指定してご連絡下さい。

スライド丁番G230シリーズはガラス厚み4mm~6mmに適応していますが通常は5mmを使用します。

ガラス扉の最大寸法はW幅寸法=500mmH高さ寸法金具が2ケの場合900mm3ケの場合1600mm、4ヶの場合2400mm程度まで使用可能です。

2.金物の仕様・扉の開閉方法・オプションを選ぶ

スライド丁番G230シリーズの金具はスライド丁番本体とマウンティングプレート(取付座金)、正面プレートを組合せて使用し正面プレートの仕上げはクロムめっきとブラックがあります。

また、スライド丁番本体はキャッチ機能(ストップ機能)があるものと無いものがあります。

扉の使い勝手に合わせてキャッチ付きにするか決めていただいて問題はありませんが、どちらかといえばインセットの場合キャッチ無しでかぶせの場合はキャッチ付きで使用することが多いです。

かぶせタイプでキャッチ付きの場合はつまみか引手となるようなものがあれば扉を開けることができます。

今回、丁番は9mmかぶせタイプでキャッチ付きを使用し、オプションでつまみを取付しようと思います。

3.ガラスの種類・仕様を確認する

ガラス種類について、スライド丁番G230シリーズでガラス扉として使用する場合は強化ガラスが良いです。

フロートガラス(普通透明ガラス)でも使用できないことはないのですが、割れることが多いため強化ガラスで製作するようにしています。

また、強化加工したスモークガラスや高透過ガラスフロストガラスを使用することができます。

ガラス厚みは5mmで切断面処理は糸面磨きが良いです。

丁番の位置については概ね上下より70mm~100mm程度を中心とします。

通常はガラス扉1枚に対し丁番2ケで使用しますがガラス扉の高さ寸法が900mmを超えるような場合は3つとし、1600mmを超えるような場合は4つとして下さい。

4.マウンティングプレート(取付座金)を取り付ける

枠にマウンティングプレートを取付します。

あらかじめ設定した丁番加工した位置とクリアランスからマウンティングプレートの位置を計算します。

今回は丁番加工した位置がガラスの端から81mmセンター及び周囲9mmかぶせで製作しているため、枠の内側から72mmをセンターとします。

枠の前面から12mmのこの位置とさらに23mm奥のこの位置に印をして、この部分にマウンティングプレートを取り付けます。

ビス止めする位置はこちらの図面を参照ください。

5.ガラスに丁番本体をセットする

ガラスに丁番本体をセットし、正面プレートもセットします。

6.丁番をマウンティングプレートにセットする

スライド丁番をマウンティングプレートにセットします。

カチャッと押さえるだけでセットできるのでとても簡単です。

はずす際も奥を手前に引っ張れば簡単にはずすことができます。

丁番をセットしたらガラスのクリアランスを確認し、建付けを調整します。

このネジを回すことで扉が前後に動くのでそれで調整して下さい。

7.オプションを取り付ける

扉の開け閉めする方法によって必要なオプションも変わりますが、今回はつまみを取り付けます。

挟み込むだけのつまみと穴をあけて取り付けるつまみがありますが今回は穴をあけて取り付けるタイプとします。

つまみの位置も自由に決めることができますが戸先より30mm程度内側中心にした方が良いです。

つまみを取り付ける位置が端すぎると加工ができないためご注意ください。

ちなみに挟み込むだけのタイプのつまみであれば後付けで好きな位置に取り付けることができます。

スライド丁番のキャッチ付き扉の場合このようにある程度の位置にくると勢いよくしまります。

この時の音が気になるような場合は枠にバンポンを取り付けることで緩衝させることができます。

あとはガラスと枠を掃除すれば完了です。

コダマガラスでは扉を取付する部分の開口寸法等を教えていただければサイズに合わせたガラスと金具をセットでお届けします

ガラス扉といってもDIYの知識があれば簡単に取付することは可能です。

今回はカラーボックスに取付しましたが、展示ケースはもちろん住宅のニッチ部分等にも後付けで取り付けることも可能です。

スライド丁番G230シリーズを使ってかぶせタイプのガラス扉を設置する方法でした。

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