2025年7月15日 YouTube動画解説

【検証】ガラスの仕切りは下の支えだけで固定できる?高さを変えて検証してみた

コダマガラスではキッチンのフード前に設置するオイルガ―ドや固定式のディバイダーを販売しており、お客様から「ガラスを下の支えだけで固定することはできるのか?」というお問い合せをよくいただきます。

ガラスを下支えのみで固定する場合は下溝の深さがガラスの見えている部分の1割は最低限必要ですとお伝えしていますが、これはあくまで目安であり実際のところどうなのかは弊社も把握していませんでした。

そこで、下の支えのみで固定するガラスをあえて目安を超えた高さで製作し、揺らすとどのようになるのかを実物で検証してみました。
ガラスを下だけで支える場合に必要な溝の深さや、ガラスが揺れて安定しない場合の対処法についても解説しています。
オイルガードやガラスパーテーション等、ガラスの仕切りをご検討中の方々の参考になればと思います。

どのぐらい揺れるのか?検証はYouTube動画でもご覧いただけます。

下だけで支える場合のガラスサイズと下溝について

下溝の大きさについて

キッチンに設置するオイルガードの他、飲食店などでよく見るガラスパーテーション、ショーケースの引き出しのガラスなど、ガラスを下だけで支える場合には下溝が必要になります。

このとき下溝の深さは、ガラスが見えている部分(見えがかり)の一割は最低限必要とされています。
必要最低限な溝の深さを考慮した上で簡単な計算式にすると…

下溝の大きさ(mm)×10=下支えのみで設置可能なガラス高さ(mm)

下溝の大きさの10倍程度までの高さのガラスであれば下支えのみでも設置できます。
下溝が作れないときはコの字チャンネルなどの金具を使い、下溝と同じ状況を作ります。

下溝の代わりに金具を使ったときのガラス高さ

ちなみに金具を使った場合も計算式は同様で、厚みが1mm見付け高さが25mmの金具を溝の代わりにした場合
がっちりと固定できるガラス高さは25×10=250mmまでになります。

キッチンのオイルガードをご検討中の場合は下溝を作ることが難しいことが多いため、検証ではコの字チャンネル金具を下溝の代わりとして使用しています。

検証で使用するガラスサイズと金具

安全に使用できるガラスの高さを下溝(金具)の大きさの10倍程度までとした上で、ガラスのサイズを以下のようにし検証します。
オイルガードを想定して、固定する金具はオイルガード設置時によく使用するコの字金具を使いました。

検証に使用したガラスと金具について

・フロートガラス(厚み8mm)幅1000mm×高さ250mm
・フロートガラス(厚み8mm)幅1000mm×高さ400mm
・フロートガラス(厚み8mm)幅1000mm×高さ600mm

厚みと幅が同じガラスを、同じ金具を使って同じ方法で設置しており、違うのはガラスの高さのみとなっています。

下溝の代わりとして使用したコの字金具はスリーナイン島野の「ステン 硝子パーテーションチャンネル HL 3000(品番:05495)」
厚みが1mm見付け高さが25mmの金具なので、ガラス高さ250mmが固定できるギリギリのサイズです。

弊社代表がそれぞれのガラスを揺らし、ガラスや金具がどのように揺れるのか、揺れた結果どのような影響が出るのかを検証していきます。

ガラス高さを変えて3パターン検証

ガラス高さ250mmの場合

軽く叩いた程度では揺れずかなり安定感がありました。

ガラスを握り思い切り左右へ振ると流石に固定された金具ごと振れていましたが、その後も特に目立った影響はなくぐらつきも出ませんでした。

見付け高さ25mmの金具で固定できるギリギリサイズではありますが、目安の範囲内だけあって安心して使用できそうです。

ガラス高さ400mmの場合

軽い力でも叩くと揺れ、ぐらつきが感じられました。

高さ250mmのガラスが少し揺れる程度の力で高さ400mmのガラスを叩くと、グラグラと揺れてこのまま叩き続けると倒れるのではと心配になりました。

握って左右に激しく揺らし続けると、揺れの影響で金具を固定したネジが緩んだのかカチャカチャと音が鳴るようになり、動画の後半には少しの力でもぐわんと揺れ動くようになってしまいました。

設置はできたものの、倒れる不安が残る結果となりました。

ガラス高さ600mmの場合

自立はしますが、トントンと軽く叩いても大きく揺れます。

軽い力で左右に大きく振れる様子を見ていると心配というより恐怖を感じました。

ガラス高さ600mmは拭き掃除のときも大きく揺れます

不安定さは撮影前の掃除中に布で拭くだけでグラグラと揺れるほどで、お手入れも安心してできない使用感でした。

今回の検証で使ったガラスの中では高さが最も高いことから、押す力が弱くてもテコの原理が強く働いて大きな力が加わったと考えられます。

サイズに伴って重量も重いことから自重で傾き力がかかり続けて倒れるのでは?等々不安要素も多く、このような状況での使用は避けた方が良いでしょう。

検証の結果

下支えのみ検証結果

目安となる溝深さの10倍を超えると自立はするもののグラグラと揺れやすく、何かの拍子で倒れてしまう可能性が高くなると感じました。

触らなければ良いのかもしれませんが、お手入れの際どうしても触れる必要があることを考えると、目安の範囲内でガラスサイズを決めた方が良いです。

ガラス高さが大きいときのおすすめ固定方法

下支えだけでなく壁も使ってL型固定すると安定します

ガラスの高さが大きい場合には、壁があれば壁にも金具等を使ってL型に固定するのがおすすめです。

動画ではゴムでの仮固定でしたが、それだけでも固定前と比べると全然揺れませんでした。

金具の固定であればもっとしっかり固定できますので、より安定した状態にできます。

ガラスサイズや設置方法でお困りの方はお気軽にご相談ください

今回は下支えのみでガラス製オイルガードを設置する場合を想定し検証を行いました。

ガラス高さが目安よりも大きいときは揺れて危険なため、安全に使用できる方法の一例としてL型固定法を簡単にご紹介しました。
しかし、傍に壁がなくL型固定もできないこともあるかと思います。
設置方法でお困りのときや、ガラスサイズでお迷いの場合はお気軽にコダマガラスまでお問い合せください。

ご要望等をお伺いの上、お客様に最適な設置方法やガラスサイズをご提案いたします。

対面カウンターに設置するL型コ型の『強化ガラス製のオイルガード』をオーダーする方法
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