水槽の蓋をオーダーガラスで作るメリットと注意点
水槽をお使いの方なら一度は「水槽の蓋をどうしよう?」と悩んだことがあるのではないでしょうか。
アクアリウムを楽しむうえで欠かせないのが「水槽の蓋」。
市販のプラスチック製やアクリル製も手軽ですが、オーダーメイドのガラス蓋にはそれならではの魅力があります。
今回はガラス屋の視点からそのメリットと注意点をご紹介します。
オーダーメイドガラス蓋の魅力・メリット
ピッタリサイズで安心
- 蒸発・温度変化が抑えられる
- 飛び出しや飛び散りを防ぐ
- 見た目がすっきりする/防塵効果
- 照明やフィルターと干渉しない設計ができる
隙間が少ないほど空気の出入りが減り、水の蒸発が減ります。
結果として水温の安定にもつながるので、水質管理がしやくなります。
隙間が小さいと魚やエビが飛び出すリスクが減り、給餌やスキマー動作での水の飛び散りも抑えられます。
家庭や部屋の汚れ防止に有効
水槽にぴったり合うと隙間にごみやほこりが入りにくく、見た目がきれいに仕上がります。
オーダーでピッタリに作れば、ライトの設置位置・給排気口・配線用の切り欠き加工することで最適な位置に作り込めます。
結果として機器が蓋に干渉したり、無理に蓋を浮かせる必要がなくなります。

美しい透明感
- 長時間クリアな視界を保てる
- 光の透過率が高い
- 映り込みやゆがみが少ない
- 高級感が出る
アクリルやプラスチックは紫外線や照明の熱で黄ばんだり曇ったりしやすいですが、ガラスは劣化しにくく、透明度が長続きします。
水槽の中の魚や水槽を、時間がたっても綺麗に見られるのが大きなポイント。
ガラスは光をまっすぐ通しやすく、屈折や濁りが少ないため、水槽内が自然で鮮明に見えます。
水草水槽やアクアリウム照明を使いう場合、光量ロスが少ないので育成にも有利です。
アクリル板は柔らかいので、少しのたわみや傷で見え方がゆがんでしまいます。
ガラスは表面が硬くフラットなので、魚や景色がクリアに映ります。
ガラス特有の「澄んだ透明感」はインテリアとして映えます。
特にリビングに置く水槽だと「見た目の美しさ=満足感」に直結します。
キズが付きにくい
- ガラスは硬い
- 透明感が長続きする
- 掃除しやすい
ガラスは「モース硬度5~6」程度で、金属や鉱物に近い硬さがあります。
アクリルは「モース硬度2~3」程度で柔らかく、爪や布でこすっても細かい傷がつきやすい。
アクリルは小さい傷が増えると曇って見えたり、光が乱反射して透明感が落ちます。
ガラスは表面が硬いため、細かい傷がつきにくく、長くクリアな視界を保てます。
ガラスはメラニンスポンジや布でゴシゴシこすっても傷が入りにくいので、コケ取りや水滴跡の掃除が気軽にできます。
アクリルだと強くこするとすぐ細かい擦り傷がつき、そこに汚れが入り込んで余計に落ちにくくなります。
注意点と対策
- 重量がある
- 割れるリスク
- 結露が付きやすい
- ミリ単位のオーダーサイズ(特注)
- 切り欠き加工・角C(斜め45°)加工
- 二枚割り仕様
- 穴あき加工
ガラスは薄くてもある程度の重さがあるので、取り扱いには注意が必要です。
持ち上げるときや掃除の際は特に気を付けましょう。
硬いガラスではありますが、強い衝撃で割れることがあります。
水温と外気温の差で曇ることがあります。
オーダーメイド水槽の蓋実例集
水槽のサイズやレイアウトに合わせて製作した、オーダーメイドガラス蓋の設置実例集を集めました。
実例集では、
→規格外サイズの水槽にもぴったりフィットします
→ホースやコードを通せます
→メンテナンスしやすいように分割設計
→餌やりに最適です
などさまざまなお客様のニーズに応じた仕上がりをご紹介しています。
「自分の水槽に合うガラス蓋が見つからない」「もっと使いやすくしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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まとめ
オーダーメイドのガラス蓋は、水槽に合わせてぴったり製作できるため、見た目が美しく、水の蒸発や魚たちの飛び出しを防ぐ効果も高まります。
切り欠き加工や穴あけ加工などを取り入れることで、機材の設置や日々のお手入れやお世話もスムーズになります。
一方で、ガラスは重量があり取り扱いには注意が必要です。
また厚みや加工内容によって価格が変動するため、ご希望の用途に応じた最適な仕様を選ぶことが大切です。
既製品では対応できないサイズや仕様でお困りの方には、オーダーメイドのガラス蓋が最適な解決策になります。
コダマガラスではお客様の水槽に合わせたガラス蓋を一つひとつ丁寧に製作しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
