ガラスをかじって切り落とすとは?【ガラスのかじり方】
こんにちは!株式会社コダマガラス 児玉です。
今回は「ガラスのかじり方」です。
『ガラスをかじる』とは?
ガラスを切断する際ガラスカッターで「にゅう」と呼ばれる切れ目を入れた後、折って切断します。
折る時は「てこの原理」でカットする寸法が大きい場合は折りやすいのですが、カット寸法が小さくなればなるほど綺麗に折ることが難しくなります
概ね厚み以下になると1回で折ることは難しくなります。
手で折るのが難しい場合に「やっとこ」と呼ばれる工具を使って、ガラスを挟んで折ります。
カット寸法が短くなればなるほど1回で折るのが難しく、少しずつガラスを折り進めていくのですが、この作業のことを「ガラスをかじる」と言います。
今回は半世紀以上ガラス加工に携わるレジェンドの北野さんに「ガラスのかじり方」について色々と教えてもらおうと思います。
ガラス屋さん必見です!その模様は動画でご覧ください。
ガラスをかじるorかじらないの境目
ガラスをやっとこで折る時に、ガラス厚みと同じ幅でしたらそげが少し出ますが何とか1回で折ることができます。
厚みより細くなると「ガラスのかじり」の作業をしていくようになります。
ガラスをかじる時の位置について
やっとこの先の形状にもよりますが基本的にはにゅうを入れたラインより2mm~3mmを掴みます。
にゅうのラインより外側を掴むとガラスが残る部分が多くなり、掴み位置がにゅうのラインに近づけば近づく程にゅうより内側が落ちる可能性が高くなります。
かじる時のはさみ方について
掴む時はやっとこをできるだけ水平にし、ガラス厚みがある場合掴む部分が開き気味になるのでつかむ位置でコントロールします。
はさんだ後、折るときのコツについて
やっとこで折る時はガラスを真下に折るように力を加えると、ガラスが欠けたり内側に入ってしまう可能性が高くなります。
ガラスに対して平行に掴みそのままの状態で斜め下に引っ張るような感じで折ると綺麗にかじることができます。
“やっとこ”について
ガラスの「やっとこ」は、ガラスになじむように焼きが入っていないものを使用します。
かじる時にツノのようにガラスが残ることがあり、その部分を細かくかじり落とします。
細かくかじり落とす時に焼きが入っていないものの方が柔らかいので掴みやすいのですが、やっとこも削れてしまいます。
最近では焼の入ったやっとこもあり硬い分掴みにくいが、やっとこが削れにくくなります。
焼きが入ったものは硬い分ハマや欠けが入りやすいので、初心者の方は焼きが入っていないものを使った方が良いです
動画でチェックする
※ 動画は楽しく見ていただけるように若干演出を加えて編集しています!!
これらの動画はyoutubeで公開しています。
週1本ペースでさまざまな動画をアップしていきますので是非チャンネル登録もお願いします!!!
以上「ガラスのかじり方」でした。
その他ご質問等ありましたらWEBサイトからご相談いただくか株式会社コダマガラスまでご連絡下さい。