2021年9月16日 ガラスについて

アルミサッシの窓ガラスを自分で交換する方法!ガラスの外し方や自分で取り付ける際のポイントを解説

アルミサッシのガラス交換方法のアイキャッチ画像
割れたガラスをDIYで交換したい

アルミサッシの窓ガラスを自分で取り替えたいけど、何が必要?

自分でガラス窓を交換したいけど、どうすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、必要な手順をこなせば、DIYで窓ガラスを交換することは可能です。

この記事では、住宅用アルミサッシのガラス窓を交換する方法を解説します。

  • 将来的にDIYでガラス窓を交換したい
  • ガラス窓が割れたので自力で取り替えたい
  • ガラスの交換方法について、動画つきで詳しく知りたい

などと思われている方は、ぜひ当記事をご覧ください。

動画でも詳しく解説していますので、DIYでガラスの交換を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。

※サッシはメーカーや商品、作られた年代によってさまざまです。
サッシの種類ごとに交換方法が異なりますので、一例として参考にしてください。

ガラスの交換DIYに必要なものは?養生できるものやドライバーを準備しよう

住宅アルミサッシのガラス交換に必要なもの

サッシのガラス交換に必要なもの一覧

・プラスドライバーまたは電動ドライバー
サッシ内のビスを外す際に使用します。

・手袋または軍手
汚れ防止と手を守るために使用します。

・ゴムハンマー
サッシの取り外しが難しい場合、ゴムハンマーを使用します。

・マスキングテープ
グレチャンを仮止めする際に使用します。

・カッターナイフまたはハサミ
グレチャンをカットする場合、マスキングテープを取りはずす際に使用します。

・ウエス(掃除用の布)
窓ガラスやサッシを拭くために使用します。

・水入りの霧吹きスプレー
ガラスをサッシ内におさめる際に、あるとはめ込みやすいです

・ガラスを仮置きする際に養生となるもの
ガラスを床にそのまま置くと破損する可能性があるため、用意しましょう

ガラスは床に直接置くと床材が傷ついたり、割れてしまうおそれがあります。

取り外したガラスは、養生となるものの上に仮置きしましょう。おすすめは、上記画像のような木材や厚めの雑誌などです。

仮置きのガラスの破損を防ぎたい場合は、下記記事もご参照ください。

アルミサッシのガラスを交換する手順を解説します

今回解説に使用するのはこちらのアルミサッシ

ガラスの交換DIYの手順は

  1. ガラスのサイズを採寸する
  2. 窓枠からサッシを取りはずす
  3. サッシからガラスを取りはずす
  4. 取り外したガラスにゴムパッキンを巻く
  5. ガラスをサッシにはめ込む
  6. サッシを窓枠にはめ込む

という順に行います。

上記の手順は、動画でも詳しく解説しています。

窓ガラスを取り替えながら実演しているので、ぜひ参考にしてください。

アルミサッシとガラスを採寸!ゴムパッキンではなくサッシの端までを計測しよう

アルミサッシのガラス実寸の考え方図解

サッシにおさめるガラスのサイズを測りましょう!

まずは、ガラスの内寸(サッシからサッシの間)を計測します。

一般的なアルミサッシの場合、この内寸に12mm(上下左右6mmずつ)を足した値が “サッシにおさめるガラスのサイズ” です。

巻き尺(スケール・メジャー)のズレを防ぐため、100mm(1cm)目盛の部分をスタートにして計測するのがおすすめです。

ガラスの内寸はアルミサッシの端部を起点にします
このとき、ガラスのゴムパッキンではなく、サッシの端から端までを計測してください。

計測が不安な時は、サッシを取り外したあとにガラスの実寸を測りましょう。

窓枠からアルミサッシを取りはずす!はずれ止めの解除方法も必要

窓枠からケンドンでサッシをはずします

次に、サッシを窓枠から取り外します。

サッシは“ケンドン”と呼ばれる方法で取り外すものが一般的です。

※ケンドンは、窓枠の上下の溝を使い、サッシを上げ下ろしすることで取り付けたり外したりする方法です。

アルミサッシのはずれ止めを解除しよう

シールを見てはずれ止めを解除しましょう

サッシをケンドンで取りはずすためには、「はずれ止め(外れ止めのストッパー)」を解除する必要があります。

※はずれ止めは、窓の脱落を防ぐためのパーツ

はずれ止めには色々な種類があることを示す画像
はずれ止めは、サッシのメーカーや商品、年代によってさまざまな種類があります。

外す方法は、窓枠に貼付されたシールに記載されていることが多いです。

動画内では、窓枠のビスをゆるめ、はずれ止めのパーツを下におろして解除しています。

ビスを緩めて端にずらすタイプのはずれ止めの画像

  • 窓枠上部のレール部分に、はずれ止めの板があるもの
  • ゴムパッキンのようなパーツが固定されているもの
  • ビスをゆるめて、こうしたパーツを端にずらすもの

上記のようなものや、ケンドンを行いサッシを外せるようになるものもあります。

サッシの取り外し方法はさまざまなので、慎重に確認することが重要です。

無事にサッシを取り外せたら、床にゆっくり下ろし平らになるように置いておきましょう。

壁に立てかける場合は、倒れてしまわないよう注意してくださいね。

不要なガラスをアルミサッシから取りはずす

アルミサッシは4か所のビスで固定されています

サッシのビスを緩めてガラスを枠から取りはずします。

枠は両サイドの上下4か所、4本のビスで固定されています。

このとき、枠がL字型に残った状態になるようにはずします。

上側から対角線上にビスをはずすとガラスを取り出しやすいです
上のビス、その対角線上になる反対側のビスの順で取りはずします。

※サッシ枠を固定するビスは紛失しないようにくれぐれもご注意ください。

アルミサッシの上側の穴のビスを外す

2つ穴があるときは上側がビス止めの穴であることが多いです

枠の下部分に穴が2つ空いています。

通常、上側にサッシの取付ビス。下側に戸車の高さ調整ビスが入っているため、上側のビスをはずします。

対角線上に取付ビスをはずしたら、枠を取りはずします。

枠が外れにくいときはゴムハンマーで少しずつ叩く

枠が硬くてはずれにくいときには、ゴムハンマー等を使って少しずつ叩くと外れます。

L字型に枠を残した状態になったら、ガラスとグレチャンを取り外します。

グレチャンを再利用する場合は、切れないように注意しながら外してください。

ガラスをアルミサッシから外したあとは清掃しよう

サッシを掃除しておくとガラスをはめ込みやすいです。
ガラスをサッシ枠から取り外した後、サッシをキレイに掃除しておくと滑りがよくなります。

後々ガラスをはめ込みやすくなるためオススメです。

新しく入れるガラスにグレイジングチャンネルを巻く

ガラスの角にグレチャンを取り付ける様子

交換するガラスにグレチャン(グレイジングチャンネル)を巻いていきます。

ここでは元々ついていたグレチャンは使わずに、新品のグレチャンを取り付ける方法を紹介します。

まずはグレチャンの種類の確認を行いましょう!

グレチャンの種類を確認しよう

サッシの溝の幅に合わせてグレチャンを選びましょう

グレチャンには9mm開口対応11mm開口対応の2種類があります。

サッシ枠のガラスが収まっていた溝の幅によって、これらを使い分けます。

溝の幅を計測し、その開口寸法に合ったグレチャンを取り付けましょう。

グレチャンを引っ張りすぎずに巻きましょう。
取り付けはガラス上部の中心からスタートし、ぐるっと一周させるようにして巻いていきます。

巻くときには引っ張りすぎないように注意してください。

引っ張りながら巻いていくと、手を離したときに縮んでしまい、全周きっちり巻くことができません。

ガラス上部の中心に油性ペン等でマークを付けてから巻いていくと、引っ張り具合が確かめられるのでおすすめです。

角の部分はハサミやカッターナイフで切り込みを入れて、直角に折れるような状態にして対応します。

グレチャンの切り込みは切り落としギリギリまで

切り込みが甘いと直角にならないので、切り落とすギリギリのところまで切り込んでください。

ガラスの向きを変えながらグレチャンを巻いていきます。

グレチャンはマスキングテープで仮固定しながら作業する

マスキングを1辺につき2、3ヶ所貼り付けるとグレチャンを巻きやすい

このとき、巻いたグレチャンが落ちないようにマスキングテープで仮固定すると作業しやすいです。

貼るマスキングテープは1辺につき2、3ヶ所を目安にすると、取り除く作業時間も軽減できます。

グレチャンを巻き終わったら、確認してからカットします。

グレチャンの巻き終わりは短くカットしすぎないように

グレチャンは短く切らないよう注意し、ぴったりではなく3~5mm長いくらいを目安にカットしてください。

カットした後はジョイント部分にマスキングテープを貼っておくと、枠にはめ込むときにずれにくいです。

ガラスをアルミサッシにはめ込む

しっかりと枠にガラスがはまっているか確認しましょう

グレチャンを巻いたら、ガラスをはずしたときと逆の手順でサッシ枠にはめ込みます。

霧吹きなどで水をかけると、滑りがよくなり、はめ込みやすくなります。

グレチャンのジョイント部分が上になるようにして、ガラスを枠にはめ込んでください。

L字型にしっかりはめ込めたら、残りの枠もはめ込みます。

このとき、残りの枠のビスを少し緩めておくと作業がしやすいです。

枠をはめ込んだ後、グレチャンが入っているか確認してから、サッシのビスを取り付けます。

取りはずしたときと逆の手順でサッシをとりつけていきます

はめ込むために緩めたビスも忘れずに締めましょう。

グレチャンが浮いている部分があれば押し込み、浮いている箇所がないかチェックします。

その後、ガラスを傷つけないよう気をつけながら、マスキングテープをカッターナイフで切り取ります。

マスキングはカッターで切ると綺麗に除去できます

マスキングテープは手で引っ張って除去することもできますが、取り残しには注意しましょう。

サッシを窓枠にはめ込む

あとはサッシを窓枠にはめ込みます

サッシにガラスを取り付けたら、窓枠にはめ込みます。

ケンドンで入れ込んではずれ止めをセットすれば、ガラスの取り換えは完了です。

窓枠にサッシをはめ込んだらはずれ止めのセットを忘れずに!

サッシの種類によっては、取り外し方法が難解なものがあり、プロでも手こずる場合があります。

サッシに入っているガラスなどでお困りのことがございましたら、コダマガラスまでお気軽にお問合せください!

不安な場合は、当社にサッシをお持ち込みいただくと交換が可能です。

オーダーガラス板専門店
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