ガラス同士をUVで接着する方法!接着手順やメリット・デメリットを解説
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
前回は【接着シリーズ!】ガラスとガラスの接着~コーキング編~を解説しました。
本記事では、ガラスとガラスの接着のなかでもUV接着による接着工程について解説します。
ガラスのUV接着について動画でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
もくじ
ガラスのUV接着に必要な道具
- UV接着剤セット
- UV照明
- アルコール
- トイレットペーパー
- コーナークランプ
- セッティングブロック
- PPバンド
ガラスのUV接着剤の種類について
ガラスとガラスの接着には低粘度の665-0が最適です。
以前はフォトボンドという接着剤を使用していました。
しかし、振動等ではずれてしまう事例等があり、近年はこのボーレ社の接着剤が主流です。
ガラスのUVによる接着方法
ここからは、ガラスとガラスの接着方法を解説します。
今回は、ガラスのショーケースを想定した台を用意しました。
この台にガラスを90度に立てて接着していきます。
ガラスの位置を決めてセットする
ガラスの位置を決めます。
ガラスをシリコンで接着する時と同様、この部分が仕上がりを一番左右する作業です。
UV接着は固形化までが早く、一度固まると取り外したり、補修したりすることができません。
動いてずれた状態で接着してしまうと、ガラスごとの交換になってしまいます。
仕上げたい位置でしっかり固定して、作業を行ってください。
また接着剤は水分に弱いです。
濡れている場合は十分に乾燥し、接着面をアルコール等で拭き上げてください。
ガラスの高さを微調整する
下台の水平を確認して、高さが段違いにならないように調整します。
ガラスの位置を決めて固定する
ガラスは隙間なく、ぴったりと合うように高さを調整して位置を決めます。
その後、コーナークランプで上部をピッタリ合わせて固定します。
ガラスの下の部分も動かないよう、セッティングブロックとPPバンドを使用して仮固定します。
ガラスのジョイント部分に接着剤を充填する
ガラスをぴったり合わせた状態で、ジョイント部分に接着剤を染み込ませていきます。
接着剤は低粘度でサラサラの液体です。
ガラスとガラスが密着しているので、すぐに下に流れることはありません。
接着部に紫外線を照射する
ガラス用UV接着剤に紫外線を照射します。
微妙な誤差で隙間ができる際は、ガラスを押さえながら接着するか、後ほど再度接着剤を注入します。
できるだけまとめて一度に接着する方が失敗は少ないです。
全ての位置を決めて、全体を一気に接着した方が綺麗に早く納まります。
紫外線照射のポイント
紫外線は、まず初めに30秒程度照射します。
初期硬化がはじまるので、この時点で一旦はみ出た接着剤をクリーニングします。
はみ出たものまで固まってしまうと、仕上がりに影響しますので注意してください。
一旦清掃したらあとは3分程度照射します。
この時、液が入っていない部分があれば再度注入して固めて下さい。
接着剤が薄ければ薄いほど接着力が高くなります。
できるだけ密着させた状態で接着しましょう。
フィルムは紫外線をほぼ100%カットします。
そのため、接着部分のみフィルムをカットして接着するようにして下さい。
接着を終えたガラスを清掃して完成!
固まったら清掃をします。
接着剤が付着したものでガラスを拭くと結果汚してしまいます。
そのため、一度拭いたら処分するようにして下さい。
紙をたくさん使うのでトイレットペーパーがおすすめです。
ガラスのUV接着のメリット・デメリットを解説!
ガラスとガラスをUV接着する際のメリットとデメリットを解説します。
ガラスのUV接着のメリット
ガラスのUV接着のメリットは以下の三点です。
- 接着時間が早くすぐに固まる
- 施工が簡単
- 接着材の厚みがなく仕上りが綺麗になる
ガラスのUV接着のデメリット
ガラスのUV接着のデメリットは以下の三点です。
- 一度接着すると取ることができない
- 湿気や水槽等水周りには使用ができない
- 接着の厚みがない為ガラスの寸法精度が必要
ガラス同士のUV接着工程のまとめ
UV接着はシリコンと違い、固まるともう動かないのが特徴です。
現場では、UV接着後すぐに次の作業に取り書かれるため便利です。
ショーケースを施工する時は前板と妻板をUVで接着してから、天板はシリコンで接着したりすることもあります。
ガラスのUV接着についてもう一度詳しく動画を見てみる!
コダマガラスでは店舗内装のガラス工事でショーケースやショーウィンド等の工事も承っております。
詳しくは各WEBサイトをご覧いただくか株式会社コダマガラスまでご連絡下さい。