【プロ直伝!失敗しないためのガラスカットのコツ】~後編~

前回はガラスに「にゅう」という割れ目を入れる方法についてご説明いたしました。
今回はにゅうを入れた後の折り方というか割り方についてご説明していこうと思います。

【ガラスの折り方】

ガラスはにゅうが正しく入ったとしても折り方がまずければうまく切断することができません。

ガラスはにゅうを入れて折ることでカットするのですが、にゅうの断面はV型になっており、にゅうをともなった切りすじに沿って一定方向の力を加えると、にゅうの先端部に大きな引っ張りの集中応力が生じ、にゅうが成長してガラスが切断されます。

ガラスがうまく切れない原因

①切りすじが悪い、②折り方が悪い、③ガラスに歪があること等が考えられます。

ここに1枚の紙がありますが、これをこのまま引っ張ってもなかなかきることはできないですが、ここににゅうに見立てたV型の切り口を入れると簡単に紙を破ることができます。


また、この時に力の入れ方が悪ければ曲がって割れてしまったり切りすじからそれてしまうことがあります。

基本的に力の均等なかけ方とは、切りすじの両側に、切りすじに対して垂直に働く同じ大きさの力をかけることです。

この時に不均等な力が加わると割れ目は切りすじを離れてしまいます
実はこの折り方は、カットする前のガラスサイズ、カットする寸法によって色々な方法があります。

比較的簡単な折り方をいくつかご紹介します。

■ガラスを半分にカットする時。

ガラスサイズによって適した方法はあるのですが、例えば300mm角のガラスを半分にカットする時は、切りすじを入れた後、コロと呼ばれるものを(直径8mm位のもの)10mm~15mm程度このようにセットして上から均等に力を掛けると。

真っ二つに割れます。

150mmを半分にカットする際もこの方法で良いです。
力を加える位置はココでもここでもなく手前になります。

折る時のイメージとしては折り目を入れた新聞紙を手前から奥に向かって破っていくようなイメージです

厚みが2mm、3mmと薄いガラスの場合コロの上にガラスを置いただけで割れてしまうことがあり、この時にガラスを持ち上げたままだと、別の力が加わって切りすじからそれることがあります。

厚みが薄くて900mm角位のガラスを半分に折る場合は左右均等に力を加えて少し持ち上げるようにすることで簡単に折ることができます。

左右均等でないと切りすじからそれてしまうことがあるのでご注意ください

■ガラスの端を50mmカットする場合

ご自身でカットする場合は50mm~100mm程度カットすることが多いと思いますが、これもガラスサイズによって適した折り方は色々ありますが、50mmカットするような場合は、切りすじを入れた後コロをセットして上から押すのが簡単です。

この時に押す力は、落とす方を強めに下に押します。
残す方を強く押しすぎると、残したい方に切りすじが走ってしまう可能性があるため注意して下さい。

カットするサイズについて厚みにもよるのですが、50mm以下になると折るのが難しくなってくるので失敗する確率も高くなります。

また、折る前にガラスの裏から軽くたたいてにゅうを少し伸ばしておくことで折りやすくなることもありますが厚みがある時に有効です。
5mmの厚みでしたら裏からたたかなくても、大概折ることはできますし、2mm、3mmの薄いガラスの場合はたたくと横にそれますのでご注意ください

たたく時はにゅうのラインの真下から真上に向けて叩くようにして下さい。

厚み5mmでしたら30mm程度までは何とか折ることはできると思います。

それ以下になるとやっとこと呼ばれるもので折ったり、少しずつかじって落としたりすることもありますが、少し難易度は高くなります。

例えば900mm角を半分にカットするような場合は切りすじの下に真ん中に定規を置いて上から力を均等に加えることで折ることができます。

厚み2mm、3mmの薄いガラスの場合はコロの上に置くだけで割れてしまうことがあるので、手で下から落とす方を持ち上げるようにして折ることができます。

この時に残す方は軽く添えて力はあまり加えず、落とす方を持ち上げるようにした方が失敗は少ないです

【折る時の注意事項】

■折る時はにゅうをいれてからできるだけ速やかに折るようにして下さい。

時間が経つとにゅうが弾けたりして折りにくくなってしまいますのでご注意ください

■平らな場所で作業して下さい。

ガラスを凸凹の場所でカットすると、変な場所に重力がかかったりして切りすじに別の力が加わり、ヨコにそれたりしてしまいます。
必ず平らな場所で使用し、ガラス面に折ろうとする以外の力が加わらないように注意して下さい。

■どちらかといえば落とす方を強くおす。

折る時に残したい方のガラスを強くおしてしまうと、残したい方に切りすじが走ってしまうので、どちらかといえば落としたい方の力を強くすることで、万が一失敗したとしてもまだどうにかすることができる状態で残ります。

ガラス切断において、さまざまな工程で失敗する可能性はありますが、失敗しても「まだ取り返すことのできる失敗」がありますので、その点に注意して作業を進めていただけると良いかと思います。

あくまで一般の人がなるべく失敗しないためのガラスのカット方法についてのご説明となりましたが、

以上【プロ直伝!失敗しないためのガラスカットのコツ】でした。

ではまた来週
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