壁に鏡をたくさん貼り付けるDIY!壁面にミラーを接着する方法や施工の際に注意する3つのポイントを解説
こんにちは!株式会社コダマガラスの児玉です。
弊社では、さまざまなガラスやミラーを取り扱っています。
本記事では、鏡を複数枚貼り合わせるDIYのポイントを解説します。
弊社では、デザインを重視して鏡を貼る施工のことを「コンビネーションミラー」と呼んでいます。
動画でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
もくじ
鏡を複数枚貼り合わせるDIYの施工方法とは?
弊社では、複数枚の鏡を貼り合わせる施工を「コンビネーションミラー」と呼びます。
複数の鏡を貼り合わせることできらきらと光を反射し、室内の雰囲気を華やかにしてくれます。
以前の記事で、この施工に使用するミラーサイズの決め方を解説しました。
今回は、複数枚の鏡をを実際に貼り合わせる方法を紹介します。
また、失敗しないための注意すべきポイントについても、動画で詳しく紹介しています。
【プロ直伝】コンビネーションミラーのサイズの決め方【DIY】
【ダイジェスト】壁装ミラー施工のライブ配信やってみた
ミラーを貼り付ける準備と確認作業
今回は、横長のニッチに20枚のミラーを取り付けていきます。
寸法は1000mm × 300mmです。
まずはミラーを変成シリコンのみで接着する
弊社では、通常のミラー貼り付けに「ミラーマット」と「変成シリコン」を用います。
しかし今回は、複数枚のミラーを微調整しながら貼り合わせる施工です。
ミラーマットを使用すると固定されてしまい、微調整ができなくなってしまいます。
そのため今回はミラーマットを使わず、変成シリコンのみで接着します。
ミラーマットは「捨て貼り」として使用する
複数枚の鏡を貼り付ける施工において、ミラーマットは重要ではありません。
しかし、壁が平らでないときの調整にあると便利です。
台紙はめくらずに、「捨て貼り」としてミラーマットを使用します。
鏡の支えをどうするか確認する
今後の微調整のことを考え、変成シリコンのみで接着しました。
しかし、調整がしやすい反面、支えがないとミラーが下にずれてしまいます。
複数枚の鏡を設置する場所の高さに合う支えを用意しましょう。
今回の事例では、ニッチに接している木板を支えとします。
写真のように、床を支えとしてもよいでしょう。
鏡の角をビニールテープで養生する
ミラーを直接貼り合わせると割れや欠けの原因になります。
鏡を隣接して貼り合わせる場合は、0.5mm~1.0mm程度のスキマを設けます。
また、貼るときに少しでも斜めになると角がぶつかり割れ欠けが生じてしまいます。
多くの鏡を貼り合わせる施工は、割れ欠けのリスクが生じやすいです。
弊社ではビニールテープをミラーの角に貼って養生しています。
これにより、角を保護して割れ欠けを防いでいます。
また、適度な厚みがあり、後で取り除けば自然とスキマも確保できます。
養生としておすすめのテープはビニールテープ
身近なテープとしてマスキングテープ、セロハンテープ、養生テープがあります。
これらはテープの厚みが薄いため、鏡の角の養生にはおすすめできません。
ビニールテープで角を養生してください。
しかし、養生をミラー裏面までベッタリはってしまうと、いざ剥がすときに大変です。
後から剥がし取ることを考え、テープが裏面に少しはみ出る程度に貼るのがポイントです。
鏡を複数枚貼り合わせる施工の手順
ここからは、ミラーを複数枚貼り合わせる施工の手順について詳しく解説します。
鏡の基準線を出す
鏡同士が隣接する箇所に線を引きます。
間違えてしまった場合でも後から消せるので、鉛筆で線を引くのがおすすめです。
隣接箇所すべてに線を引くのがもっとも分かりやすいです。
難しいようであれば、水平垂直の線を1本ずつ引くだけでもOKです。
下からミラーを貼る
ミラーを複数枚貼る場合、基本的に下から貼り進めていきます。
貼り合わせる鏡の枚数が多いと、寸法誤差が大きくなることがあるので注意しましょう。
常に基準ラインとの位置関係を確認して貼っていきます。
また、貼り付けるときのミラーの角度にも注意が必要です。
複数枚ミラーを貼る施工は、ミラーの上にミラーを乗せる形になります。
ミラーを斜めすると、イラストのようにスキマに入りやすくなってしまいます。
壁と下段のミラーのスキマに入ってしまうと、せっかく貼った下段のミラーが剥がれ、事故に繋がりかねません。
直下のミラーより少し上に貼ってから、下げるようにして貼っていくようにしてください。
一段目の鏡をすべて貼り終えたら隙間や偏りがないか確認する
一段目を貼り終わった段階で鏡と壁とのスキマに偏りがないか確認します。
例として、左側が1mmで、右側が5mm偏っていた場合は、両方が2~3mmになるように微調整します。
壁とのスキマが広く空きすぎている場合は全体的にスキマを広げます。
最後の1つが入らない場合は狭くするなど、状態に合わせて調整します。
縦方向にゆがみが出ている場合です。
梱包資材として使われるPPバンドを使用し、スキマに差し込んで調整します。
ミラーを貼り終えたら24時間放置する
ミラーを貼り終えて微調整も済んだ後は、変成シリコンが乾いて固まるのを待ちます。
ズレが心配なときは養生テープを貼っておくと良いでしょう。
最低でも24時間は放置します。
その後、テープを剥がして掃除をして完成となります!
鏡を複数枚貼り合わせる施工で重要なポイントとは?
ミラーを複数枚貼る施工で失敗をしないために、特に以下のことには注意してください。
- 微調整のために変成シリコンのみで接着すること
- 隙間をつくること
- 鏡を貼る時は斜めにしないこと
鏡と壁の接着は変成シリコンのみにする
ミラーマットは台紙をめくらず「捨て貼り」として使用し、変成シリコンのみで接着します。
変成シリコンが乾く前であればスキマの調整がしやすいです。
ずり落ちるので支えは必ず用意しましょう。
隙間(クリアランス)を作る
ミラー同士のスキマ、壁とミラーのスキマを作るようにしましょう。
割れや欠けを防ぐことなりますし、スキマがあることで張り合わせの微調整がしやすくなります。
ビニールテープを角に貼って養生しながらスキマを確保する方法がおすすめです。
ミラーを貼りつけるときの角度はまっすぐにする
鏡を斜めの角度で貼ろうとするのはNGです。
鏡と壁の間に入り込んでしまい下段の鏡が剥がれ落ちてしまう危険性があります。
壁に沿わせるか、本来の位置よりすこし上に貼ってからずらして位置を下げて貼る方法が安全です。
まとめ|ミラーに関するご質問・ご相談はお気軽にどうぞ!
ミラーを複数枚貼り合わせる施工方法について紹介しました。
DIYするには少しハードルが高いかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください!
弊社では、ガラスに関してはもちろんミラーについてのご質問・ご相談も承っております。
「素敵だけど、ちょっと難しそう」という方も、どうぞお気軽にお問合せください。