2021年2月1日 ガラスについて

【工場見学】模様のあるガラス板の出荷風景(後編)

1.通常の梱包については前編で

色や模様のあるデザインガラスの出荷風景を工場見学風に紹介した今回の動画。

今までは加工する動画と梱包する動画を分けて公開しておりましたが、一連の作業の流れを見ていただけるようガラス板の切断から梱包して出荷可能な状態にする動画となっております。

ガラス板切断から通常の梱包までの流れについては前編の記事で紹介しています。

【工場見学】模様のあるガラス板の出荷風景(前編)はこちら

後編となる当記事では比較的割れやすいデザインガラスの梱包についてまとめています。

※2024年4月より、エアパッキンを「巻き段ボール(片面段ボール)」へ変更しております。

2.縦長サイズのデザインガラスを梱包

動画で梱包していたのはこちらのガラス。

サハラクリア(品番:SGB-080)の縦長サイズです。

ガラスは持ち上げた際の持ち方や運搬中に生じる衝撃などでたわむと割れてしまいます。

こうした縦長のものは正方形に比べてたわみやすくなり割れやすいので、より慎重に取り扱う必要があります。

割れやすいかどうかについては他にも様々な要因があるのですが、割れやすいガラスをコダマガラスではどのように梱包しているかをご紹介いたします。

汚れの拭き取りと寸法などを確認

まずは汚れの拭き取りと寸法の確認です。

ガラスサイズより少し大きいサイズの段ボールの上に乗せ、両面の汚れを拭き取っていきます。

種類や枚数、ガラスの厚み、サイズもしっかり確認します。

ガラスを段ボールで挟む

通常の梱包でもしていたように、ガラスを段ボールで挟みます。

挟んだ後は養生テープで接着し、挟んだガラスが端にずれないようにします。

たわみ防止の木板を添える

段ボールだけでなく木製のベニヤ板を添えてPPバンドで固定していきます。

紙の段ボールよりも耐久性のあるベニヤ板があればそうそうたわまなさそうです。

PPバンドで固定する際は、負荷のかかりやすい端に段ボールを添えて割れないように工夫しています。

エアパッキンで包む

ベニヤ板をPPバンドで固定した後はさらにこの状態からエアパッキンで包みます。

エアパッキンは色付きの養生テープで止めていきます。

専用の箱を作り、隙間になるところを詰める

エアパッキンで包んだ後のサイズがぴったり納まるように、専用の段ボール箱を作ります。

ガラスに合わせて箱を作ると時間はかかりますが、隙間のある箱では揺れ動いてガラスが割れてしまう危険があるため、コダマガラスでは箱もオーダーサイズに合わせて作っています。

段ボール箱を機械で出力し組立ていきます。

上下に分かれる箱の場合は四方すべてに発泡スチロールを配置し衝撃に備えます。

箱に緩衝材を詰める

箱に「NeW Air I.Bフィルム」を敷き詰め、エアーパッキンで包まれたガラスを入れます。

木の板が添えられている分も考えて箱を作っていますので、ぴったり納まりました。

その上からもフィルムをかぶせてガラスの動く隙間をなくし、割れ防止に努めます。

段ボールに封をして注意書きなどのシールを貼り付け

ビーニールテープで箱に封をした後は「ガラス注意!」のテープを貼り付けます。

このときのテープの向きも前編記事でご紹介したように「文字の読める向きが正しい向き」として扱うことで、発送の作業等で天地が逆にならないための目印とします。

PPバンドも使って箱が開かないよう厳重に封をしていきます。

PPバンドの位置や取り付け箇所は箱のサイズによって変え、最適なものになるよう調節しています。

その後は「天地無用」「ガラス注意」「ドライバー様へ」などのシールを張り付けて梱包完了です。

3.ガラスをきちんと届けたい!だから梱包にも力を入れています!

ただ単純にご注文のガラスをお送りするだけでなく、お客様のもとに割れずに届けてこそのガラス屋さん。

コダマガラスではお客様にきちんとガラスをお届けするべく、梱包にも力を入れています。

ご心配ごとなどございましたら、お気軽にご相談ください。

株式会社コダマガラス 児玉(こだま)
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